REAL 人魚姫
幼い頃、ひとりっ子の私は1人遊びを 思う存分 堪能するタイプでした(笑)
今でも あんまり変わらんか、、、。
その中で、記憶にすごく残っているのが
“ヒトリ紙芝居”!
紙芝居セットみたいなのがあってね、
ピノキオ・ジャックと豆の木・人魚姫の3作。
その中でも『 人魚姫』ばっかり読んでました。
断トツの1番人気です。
何が気に入っていたのか?わからないけど、人魚姫のイラストが可愛かったからからな〜。
小さかったので 話をどこまで理解していたかはわからないけど、幼いながら最後は海の泡になって消えてしまう ちょっとショッキングな儚い結末が印象的だったんでしょう。
今ではハッピーエンド希望!ではあるけれど、実はここだけの話?後味悪さが少し残る 儚いエンディングも実はキライでなかったりする(笑)
そして、今年初めて本屋さんに行った時、最初に目についたのがこの本♪
去年から何故か 人魚姫の夢を見たりして、気になっていて。
人魚姫のイラストがバーンと目に飛び込んで来たので、よし!今年最初の一冊だ!!と秒買い。
この本には20の物語が綴られています。まずはお目当ての人魚姫から読み初め♪
〜以下、ここからネタバレあり〜
初っ端から、ズキュン(笑)
『遠慮がちで 遠回しにしか言えない君へ』
これがサブタイトル。
ず、図星、、、(汗)お見通しなのねと、一瞬ビビった事を隠せない私。
著者の千田琢哉さんは、どうして人魚姫がHAPPY ENDを迎えられなかったのか、こんなふうに書かれていた。
人間の脚と引き換えに 声を失った人魚姫が必死に伝えようとしていたのは。。。
『あの時、王子様を助けたのは私です!』
でも伝える術の声は ない。
本当に人魚姫が王子様に伝えなければならなかったのは、「私が命の恩人です」ではなかった。
〜その恩着せがましさが幸せを遠ざけた〜
人魚姫が伝えるべきだったことは、
とってもシンプル。
「あなたが好きです」とただ
“愛”を伝えるだけで良かったのです、と。
ほんとに ドSimpleな事やったんやね。
すごいシンプルなこと過ぎて。
故に 本質が見えてなかった事の衝撃。
そして、声の出ない相手が 愛を必死に伝えようとしたら、相手は一生懸命に 耳を傾けようとしてくれただろう、とも。
✂自分が思う弱みが 本当は強みでもあった✂
自分が思っている苦手意識や弱みは
自分が決めつけているだけの事。
魔女は意地悪に声を奪ったのではなくその方が、王子様と結ばれやすいだろうとした配慮だった…
と書かれていました。が、
ひねくれ者の私は、そんな風にはすぐには思えないし、自分の愛を伝えた所で 声もでない身分の違いのある人魚姫と王子様が 本当に結ばれる事があるんだろうか、そもそも王子様がお妃になる方を選んだ理由は何だったの?
と、そんな疑問も湧いてきたり。
でも、結局そのごちゃごちゃがいらない。
そのごちゃごちゃが本来の気持ちを濁らせてしまうんじゃないか。
ブレない自分の確かな想いを 信じる。
結果は相手が決めること。
ただ愛を伝えれば良かったのです、という言葉を目にした時、ほんとハッとした。
私の過去世、人魚姫やったん?
って思うくらい、なんか一気に視界が広がったような、雲が晴れたような、なんとも言えないスッキリ感というか自分の思い込みを1つポイ!できた気分になりました。
そして、最後の一文に書かれた
19文字(←ナイショ)
・・・そうすれば間違いなくこの話はHAPPY ENDになっていた。
そう最後に、千田さんは言葉を残していた。
この19文字に射抜かれました(笑)
そして、笑った。子供みたいに。
19文字が気になる方は 本を手にしてください♪
どのお話も数ページで簡単に読み切れるし、
何か響くフレーズが必ずどこかに潜んでると思われます。
本屋さんで、この本を見つけてしまったら 秒買いしてほしいな〜
何かしら 今までの自分の常識や殻を打ち破ってくれる一冊。
子供の頃とはまた違った解釈が出来る大人の為の童話を純粋に楽しんでみるのも、アリ♪
このイラスト、鯉のぼり脱ぎましたなうって感じに見えるんだけどね。でも人魚姫のイラストでなかったら、私はこの本を手にしなかった。
きっと。
この本の表紙に“人魚姫”を選んでくれた方、本当にありがとう♪
あ、そうそう。
海の泡となって消えてしまった人魚姫のその後があるの知ってました???
To be continued.....