人魚姫のその後
色々事情がありまして、最近ずっと頭の中がうちゃうちゃ中。
頭の中が 糸で絡まりまくってるみたい。
そんな時は『無』の状態を心身ともに欲する。
よし!静かな所へ行こう!
そうだ!!図書館へ行こう!!!
という事で、初めて図書館に行って来ました。
中に入った瞬間、ちょっと古めかしいような独特な匂いに 何となく懐かしさを感じながら
ずらーっと並んだ本を眺めているだけで。。。
何だー、この満足感(笑)
♪静けさと本と私〜愛するあなたの為〜♪
頭の中のBGMは、自然とこんな感じに♬
怪しく ほくそ笑みながら、色んなジャンルの本を一通り見て。手に取った一冊がコレ。
絵本とかでしか 読んだ事がなかった 人魚姫。
正直、ラストが印象強すぎて 途中の内容とか結構あいまいで あまりちゃんと覚えていない。
だから、ちゃんと原作を読んでみたかった。
なぜか妙に ドキドキしながら本を開き
私、大人になったんやなぁ、みたいな(笑)
本の最初の1ページをめくる
あの 瞬間が好きだ♡
ほうー。
そうだったんだーって、早速なりました。
人魚姫って6人姉妹の末っ子だったんですね。
とか色々。初めて知る情報がチラホラ。
人魚には 涙というものがない。
人魚の寿命は300歳。
人魚姫のお母さんは早くに亡くなられた。
なめらかに軽やかに 美しく歩く姿の裏で
突き刺すような鋭い痛みが脚を襲っていた事。
読み進めていくとBAD ENDがわかっているからこそ、途中から涙がポロポロ(焦)
フィクションなのに、まるでノンフィクションかのように、リアルな人魚姫の切ない想いが伝わってきた。
そして。
海の泡となってしまった人魚姫。
アンデルセン童話の人魚姫には、海の泡になってしまった 人魚姫のその後が書かれていました。
知ってましたか?みんな知ってるんかな?
人魚姫は『空気の精』となったのです。
また、そこからがちょっと切ないねん。
300年の間、自分が出来る限りの良い行いをし努めていたら、人間が持つ死ぬことのない魂を授かり、人間の永遠の幸せを分けてもらえるのですと。
暑い国では、涼しげな風を吹かせ
時には空気を花の香りでいっぱいにして
人々に癒しと安心をもたらす。
こんなん読んじゃったら、風を感じる時
思い出すよね。人魚姫さんを。
本にはこうとも書かれてるの。
人間の行いを見てね、『空気の精』となった人魚姫が 嬉しくなってニッコリ微笑んだら。
お試し期間の300年から1年減らしてもらえ、
反対に、思わず悲しくて涙を流したら。
涙が一滴こぼれる度に、
試しの時が1日増えていく。
なんかわからんけど、これからの自分の日々を
人魚姫のお試し期間が 短くなるような
そんな生き方を、意識していこうって。
切実に感じた。
人魚姫が悲しみの涙を流さなくてもいいように。
アンデルセンさんは、この悲恋の物語から何を伝えたかったんか。
ほんの少しわかったような気がしたのでした。
・・・F i n・・・